東急株式会社様
マップの使いやすさ満足度90%超!LINEから楽しく情報を探せる観光型MaaSで若年層に「地域ならでは」の魅力を発信
東急株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、伊豆急行株式会社の3社で共同運営するデジタルサービス「伊豆navi」は、観光やワーケーション、ビジネス情報の発信や、現地でのナビゲートができるサービスとして2022年11月より展開されています。「LINE」を活用した観光情報プラットフォームのデジタルマップとして、プラチナマップを導入いただいた背景について、お話を伺いました。
Platinumapsの導入に至った背景
-デジタルマップソリューションの導入背景について、教えていただけますか?
「伊豆navi」は、「LINE」を基盤として、「プラチナマップ」(マップ機能)や「Tabi-CONNECT」(チケット購入、経路検索)と連携し、交通・移動に関する情報や魅力あるコンテンツ、お得なクーポン・電子チケットなど伊豆に関する様々な情報発信とサービス提供を行うデジタルサービスです。伊豆を訪れたお客様の観光満足度や移動利便性の向上を図るとともに、旅行やワーケーションをご検討されているお客様に「伊豆に行きたい」という気持ちになっていただくことを目指しています。
幅広い年代の方に利用されている「LINE」を軸にサービスを設計することで、お客様の登録ハードルの低減を図るとともに、直感的に必要な情報を検索いただけるようなUI設計を意識しました。また、情報の見せ方についても、画像や動画の掲載なども含め、より魅力が伝わるようにしたいと考えていました。
-なぜ「プラチナマップ」をお選び頂けたのでしょうか?
プラチナマップを選択した理由は以下の5点です。
① 視覚的にもお客様に楽しんでいただけそうなUI
② 管理画面での情報の追加・更新が容易
③ 複数の画像や動画の掲載が可能
④ 柔軟なカスタマイズ対応
⑤ 明確な料金設定
LINEでの情報提供に加え、お客様の情報検索の選択肢を拡げる観点からデジタルマップの実装は必須と考えていました。お客様の使いやすさはもちろん、管理画面の使い勝手やコスト面、情報掲載量などを重視して「伊豆navi」に合うデジタルマッププラットフォームを探索し、プラチナマップにたどり着きました。プラチナマップは、マップ内のピンの画像設定やカテゴリー設定の自由度が高く、視覚的に楽しいマップであることに加え、管理画面から簡単に情報の追加や編集ができることや、WEBサイトのURLやSNSなど掲載可能な情報量が多いこともニーズにマッチしました。 カスタマーサクセスの担当者の方にも、リンクボタンの追加やデータダウンロードの対象拡大等、機能のカスタマイズにも臨機応変かつ迅速に対応してもらえた点も目指すサービス設計を実現するうえで非常にありがたかったと考えています。また、料金設定も変数がPV数のみという基本料金設定がされているため非常にわかりやすく、安心して利用することができています。
お客様が知りたい情報をわかりやすくお伝えすることを最重視していましたので、チケット購入画面やWEBサイト、LINEクーポンページへのリンクなど、複数のリンクを掲載できることは必須でした。また、情報掲載にあたり、複数の写真や動画が掲載できるという情報量の多さも導入の決め手の一つとなりました。
-今回のデジタルマップに関する施策はどのようなものだったのでしょうか?
LINEで誰かとやり取りをしているように楽しく伊豆の情報に触れる中、レスポンスとして表示されるスポット情報の詳細を、プラチナマップのスポット情報でお伝えする形にしています。
LINE上では、興味のある項目をタップしていくと新たなカードが出て情報が表示されるのですが、写真は1枚、説明文は150字程度など掲載できる情報が限られています。それに対して、プラチナマップであれば複数の写真や動画が掲載可能なだけでなく、説明文は300字程度掲載しているものもあります(※)。その他、住所や営業時間、WEBサイトのURLなど、LINEではお伝えしきれない情報を登録できるため、その場所に関するより多くの情報を求めている人のニーズにお応えできると考えています。また、そこから周辺情報や経路検索も可能なため、現地での情報検索から移動までをスムースにご案内できるようになりました。
※最大で2000字まで登録可能
LINEでのカード画面と、プラチナマップでの表示画面
導入後に生まれた効果
-プラチナマップ導入後、どのような効果が出ていますか?
プラチナマップのダッシュボードのデータですが、直近6ヶ月のPV数は23,389、利用ユーザ数は10,009名となっています。LINEのお友だち登録人数が約14,500名ですので、LINE登録者の中からかなりの割合でマップをご利用いただけているようです。また、LINEメニューの「マップ」ボタンから直接マップへ遷移したUU数は約1,800名であることから、多くの方はLINEメニューからマップへ飛ぶのではなく、一度LINE上で大まかな観光情報に触れてから、興味を持った内容をより詳しく知るためにマップの情報を見ていただいている(個々のスポットカードから遷移している)ことがわかります。
利用者へアンケートを実施したところ、世代としては、20〜30代が約25%と、実際に伊豆に来られているお客様からすると、若い世代に多くご利用いただけています。マップの使いやすさ満足度は90%超と大変好評です。
-その効果は期待通りでしたでしょうか?想定外でしたでしょうか?
LINEを入り口としてプラチナマップへ掲載している情報を見てもらえるように、メニュー画面の「マップ」ボタンや個々のスポット情報の「詳しく見る(マップ)」ボタンにマップのリンクを設定するなど、導線部分は厚めに設計したので、狙い通りで大変満足しています。その結果、お客様にも便利に使っていただくことができ、高い満足度に繋がっているのだと感じています。
-ダッシュボードで表示されるデータはどのように活用されていますでしょうか?
LINE通知で情報発信をするにあたり、プラチナマップ上でクリック数の多いスポットを参考にしながらその内容を考えています。その中には、いわゆる定番スポットではない場所のクリック数が上位にくることもあり、データを通じてお客様のニーズに気付くという場面も多々あります。例えば、「観る・遊ぶ」のカテゴリーで交通が非常に不便なスポットが検索順位3位になっていたり、「食べる」カテゴリーでも意外なスポットが1位になっていたりと、「ここか!」という発見があります。今後はこうした情報を元に動画を作成するなど、より魅力を引き出す情報発信をしたいと考えています。
運営3社で行う定例のミーティングでも、ダッシュボードを見ながら話をしています。時間帯別の人の動きなどもわかるので、そうしたことを今後の施策に活かしていければと考えています。マップから得られるデータとしては過不足ないものが得られており、満足しています。
-組織内外からの評価・評判はいかがでしょうか?
総じて好評です。「伊豆navi」を見た当社ゴルフ場の管轄部門担当から管理画面も含めたマップの使いやすさについて聞かれたため紹介させていただきました。今度、「プラチナラリー」のサービスを利用してスタンプラリーを実施予定と聞いています。
プラチナマップの活用で今後目指していきたいこと
-今後デジタルマップソリューションの活用を通して取り組んでいきたいと考えていることはございますか?
動画コンテンツの充実を目指しているため、プラチナマップにも「動画あり」というカテゴリーを設けるなど、お客様に見てもらえる機会を増やしたいと考えています。 また、最近復活してきたインバウンドのお客様に関しては、LINEではなくプラチナマップで対応していきたいと考えています。多言語(10ヶ国語)に対応しているので、安心して海外からのお客様にもご案内できます。 地域の魅力を伝えるため、行政などと組んでエリア限定のマップ展開も検討したいとも考えています。一つの町全体をテーマパークのように立体マップで表現できたら面白いなと思っています。
10ヶ国語に自動翻訳可能で、インバウンドのお客様にも最適
-これまでの取り組みを振り返って感じていることをお教えください。
マップに関しては狙い通りの効果を得ることができており、大変満足しています。
「伊豆navi」全体としては、伊豆に来た方や、伊豆に興味があって情報収集されている方には登録いただいている実感がありますが、そうでない方にどうやって登録いただくかという点は、まだまだこれからだと感じています。特に首都圏にお住まいの方に向けてどう情報発信していくか、小さくいろいろ試しながら模索していきたいと思います。また、今後は提供できる情報量を増やすと同時に「地域ならでは」の魅力ある情報を発信できるよう、地域の皆様との連携もより強化していきたいと考えています。
伊豆navi サイト情報
公式サイト:www.jreast.co.jp/multi/maas/izunavi/
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